本日は現在新築のお話をすすめさせていただいているI邸へ。
現在のお宅の解体前に再利用できそうな素材を選定に伺いました。
あらためて建具ひとつひとつを拝見すると型ガラスの種類もさまざま。
モールガラス、折り紙型、菊柄、波柄などなど。。。全部捨てがたい素材ですが、絞り込んでどんどんはずしていきました。
建具はそのまま使うもの、木枠の色を塗り替えて再生するもの、ガラスをはずして新しい建具にとりいれていくもの、いろいろな方法で今後の人生もともにしていきます。
台所の奥のガラス戸をあけてびっくり!奥になんとお釜が現存。黒いタイル張りのお釜で昔はここでおいしいものがつくられていたんですねえ~。いやあまるで昭和博物館のような1ショット。
これがうまくとれるかは分かりませんがもし再利用できるならお釜としてではなくてもお庭のどこかに植物たちの鉢や土台がわりに使えたら!とIさんとも話がどんどん膨らみました。
代々のお宅に使われてきたという欄間の竹。これもまた受け継がれていきます。
年代がたったものにしか出せないこの擦れ感のなんとも言えない表情。
縁側の床も壁の造作の一部などで残せたら。。。。と考えています。
現代の技術で、“古めかしい感じ”に仕上げる方法もいくつもありますが、やはり本物には勝てませんね。ガラスのゆらゆら感、木目の表情。ちゃんとした素材は寿命が長い上に、こうやって世代を超えて“残したい”ものになっていくんですね。
これからどこの部分にどう取り入れていくかのひと仕事、また楽しみです。
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