2023年10月2日

レトロアパートデザイン２Fの部屋　in 犬山余坂アパート

犬山城参道の１本裏手、犬山駅から徒歩１０分のレトロビルの２、３Fのアパートデザインのお仕事をさせていただきました。オーナーのWさんは当店の開店当時からのお客様。いままでカフェのお仕事などもご一緒させていただいてきましたが、昨年古いビルを購入され、アパートにするからとご相談を受けました。Wさんも私たちもなんといっても古いもの好きなので、アパートでもともと使われてきたスチールドアや型ガラスは大好物（笑）その古きよき素材は生かして使い、それを生かすデザインと内装を施しました。

まずはエントランス。このスチールドア、最高でしょう？ボロボロだったので塗装で化粧なおし。古ビルらしさをだすため壁の色を腰部と塗り分けました。

２、３Fに繋がる階段ホール。この階段の手すりや階段の踏み面ももともとあったもの。踏み面の木は割れや欠けを補修して塗装しなおしました。

まずは２Fをご紹介。
もとあったスチールドアにはいっていたガラスにあわせて石目ガラスで造作した引き戸。この小さな廊下にそった小部屋は寝室です。左右どちらからも入れるように引き戸にしてあります。引き戸なので開けっぱなしにしてもOKだし、壁ではなくガラスにすることで閉鎖的な廊下に開放感をもたせています。

本や漫画も置ける小さな棚もたっぷり。そしてレトロなビルにピッタリのタイルキッチン。リビングの家具の一部になるようデザインしました。足元はオープンでここにゴミ箱を設置できるように。右手横にある石目ガラスのスチール引き違い戸も再利用、この中は冷蔵庫と家電、食器などの収納になっています。

キッチンタイルはトリムソウがこよなく愛するど定番タイル。飴色の古窯変。油汚れもさっと落ち、水にも火にもつよくインテリアとしても優秀なタイル。上の棚には沖に色のお鍋や食器を飾ってほしいなあ。古い物件にはほんとに馴染むタイルです。そしてお風呂！日当たりもよく朝風呂が日課になりそうです。夜は星空がみえるように、窓の一部を透明にしてあります。もともとこの場所にキッチンがあり、排水の関係でこちらをお風呂にした、というのもありますが、一人暮らしの家でよくある水回りが玄関の近くにあると部屋に入るまでに生活感が出てしまいがちなので、それも解消でき、明るい清潔な水回りになりました。

南面からの光を取り込むため、脱衣所との仕切り壁にもガラスを。このスチールガラス引き戸ももともとあったもの。2段づかいにし、面白い表情になりました。
小さなベランダもあり、洗濯物はもちろん、お布団だって干せます！そしてこのベランダから見える風景も１００年は超えているであろう、犬山の古民家の屋根などで、風情のある風景もまたよし！あの瓦は色が違うからあれは何年くらいのものかな？なんて瓦情報を調べてみたりして。。。（笑）新しい世界が開けるかも。