大多数のパン屋さんは壁側に陳列什器が並んでいてお客さんがご自身でパンを取るスタイルですが、うちのお客さんのパン屋はだいたい対面式。通常とは逆で、お店側のスタッフがパンをピックアップして渡すスタイル。自然とお客様との会話も生まれるため、お店とお客さんの距離が近くなるスタイルといえます。
その場合、什器はおのずとカウンタータイプになり、お店のシンボル的存在になるため、印象的な意匠が大切。そこでカウンターの正面腰板部全体にタイルをヘリンボーン貼りしました。
タイルの選定はオーナーと共に相当なやみましたが、あらかじめ入り口扉をブルーグレーの塗装ペイントドアにしたい、とうご要望がきまっていたので、そのブルーグレーのドア越しにみえてもバランスよいよね、ということで、ブルーグレーのカラーミックスのタイルをヘリンボーン貼りしました。くすんだ白とブルーのミックスが優しい印象のタイルです。
天板はボルドーパイン。幅サイズが４メートル近くあるため、搬入や移動がしやすいよう３分割で製作しました、その分割をあえて隠すのではなく、１台づつの継ぎ目に木をつけ、デザインのアクセントとしました。カウンターの上にはガラスの照明を配し、明るさとカウンター上の演出をプラス。
外からでもガラス越しに見えるタイルが印象的なお店の顔となるカウンター什器が完成しました。
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