昭和レトロタイルキッチン。その後の暮らしはいかに。

今年春に昭和レトロなタイルキッチンを造作させていただいた三重県いなべ市のI邸におじゃましてきました。
レトロキッチン造作完了時のブログはこちら
もともとここは築50年の古民家、ご主人のご実家2階の空間。
キッチンは造作し、タイルを貼り、トイレは職人さんに作ってもらったけれど、壁、床、天井は既存のまま。
普通リフォームっていったらそこを直すのがほとんどだと思うのですが、そこを触っていないという(笑)

レトロ好きないいお嫁さんがきてくれたものです(笑)
納品後はじめて伺いましたが、その壁床天井はもちろん、もともとお手持ちの昭和レトログッズたちと相まって、そこは
まるで昔からこの空間だったかのよう!


天井が勾配になっているため低いところは天井高さが180センチもなく狭いのですが、それがまた心地よい。
細長い空間をうまく利用して、ダイニングスペースの奥はパソコンをおいてお仕事スペースとして活用されていました。
Iさん宅はお米農家、しかも先代から継いだとかではなく、ご主人がご自分で始められたもの。
ご主人はアメリカンが好きでそこからアメリカのファーマーに憧れていらっしゃるそう。
なのでお米を入れる米袋のパッケージにもこだわりが!
ご主人が憧れて止まないピンストライパーアーティストのDECK(デック)さんにデザインを依頼したオリジナルロゴ入り!
この袋のままキッチンにおいていてもかっこいいようにという考えもあるそう。
なるほど!昔と違って米びつとかもいまのキッチンにはあまりないですもんね。狭い賃貸のキッチンでも嬉しいアイデア。

農業をそういう視点から観れることってすごいなと思いました。
そしてこういう新しい視点を通して、若い方々に農業や日本の国産米のよさが広まっていくことはとても素晴らしいと思います。
かたひ農家さんのこだわりは安心、安全なお米は大前提で、それが高価だと日々食卓にだせないですよね。
そうならないよう味と値段のバランスがとれ、みなさんに気兼ねなく食べていただけるお米。

気になったお方。お米はネットでも購入可能ですのでぜひこちらをご覧ください!!!
が、現在新米待ちの季節なのでお米は今しばらくお待ちください。。。
かたひ農産

さて、この度も貴重な経験をさせていただいたお仕事ですが、Iさんに以下質問してみました。
⚫️なぜ今回の工事をトリムソウに頼んでくださったのでしょう?
きっかけはオリジナルのキッチンカウンターをインターネットでみたこと。
タイル使いに惹かれました。お店に伺ったところ、レトロな雰囲気で古い建具のすりガラスも大好きだったので、
そういう建具を内装に使われていたりして、自分の好みをわかってもらえるかもと思いました。
今DIYが流行っていてタイル風の素材とかもあるけれど、風ではなく本物を使いたいと思っていたので。

⚫️工事を終えて、気に入っていること、よかったことはなにですか?
2世帯住宅でいままでは水回りが1Fにしかなかったので、2Fにあることで家事動線が短くなりすべてが効率よくなりました。
そのおかげで時間に余裕ができ、家族の時間が前よりもてるように。子供も率先してお手伝いしてくれるようになりました!
背が低いのでキッチンの高さも最後の最後まで悩みましたが、80センチにしたことで以前より作業がしやすく。
また昭和レトロがもともと大好きだけれど、ファンシーよりにはしたくなく、木やタイルの風合いを取り混ぜた雰囲気にできたことがとても嬉しいです。すりガラスもトイレのドアやキッチンの棚の扉にも使うことができました。
トイレも狭いスペースと使い勝手を考えてコーナータイプを提案してもらって、レトロな雰囲気はもちろん、手洗いや歯磨きもしやすくてとてもよかったです。

ご主人奥様ともどもご自分のスタイルをもたれていて、時代や流行などに左右されず確立できるのってとても素敵だなあと
思いました。2Fのリビングもご両親がご結婚当時に改装されたままで使われていて当時にタイムスリップしたかのよう。
天井の梁を覆っている箇所はファブリックがはってあったり、奥の暖炉スペースの上の雰囲気もたまりませんよね。
レトロストライプのソファはあとからご購入したものですが、コーナーテーブルはもともとお家にあったものだそう。
奇跡的にサイズもマッチしていて驚き!

みなさまもいろいろな物や場所からさまざまなことを吸収し、自分のスタイルをぜひみつけてください。
トリムソウがなにかお手伝いできることがあれば嬉しいですけれど。

Top