絵本の世界をインテリアに取り入れよう!アメリカ・キーツの絵本

引き続き絵本からみるインテリア。今日ご紹介するのはこちら。
ニューヨーク生まれのエズラ・ジャック・キーツによって作られた「ピーターのいす」「ゆきのひ」という絵本を取り上げてインテリアアイデアやストーリーについてご紹介していきます。これらの絵本ではコラージュを使った絵にまず目が奪われます。コラージュとは、美術技法の一つで、写真や絵や文字などを新聞・雑誌などから切り抜き、これらを他の画用紙やケント紙などの台紙に貼って1つの作品にするものです。その技法で彩られた絵本の中のインテリアは立体的でもあり、形、色彩とも彩豊かに描かれています。
◾️「ピーターのいす」ってどんなお話?

かわいい男の子のピーターに新しい家族が増えました。
それは妹のスージー。
ピーターはお兄ちゃんになりました。
ピーターが小さい時に使っていたものはどんどん妹のためにピンク色に塗り替えられてしまいました。
お父さんお母さんも生まれたての妹にばかりかまいます。
ピーターは妹に自分の大事なものをみんな取られてしまうような気がして、寂しく、悔しい気持ちを抱くようになります。家の中をふと見てみるとまだピンク色に塗られていない青いイスを見つけました。
ピーターはその青いイスといぬのウィリーと一緒に家のすぐ外へ家出します。
さあそこからピーターはどうするのでしょうかというお話です。

◾️どんなインテリアアイデアを取り入れる?
使い古しの木製のイスをペンキで違う色に塗るというDIYの光景も日本では当たり前の文化ではないですよね。
いまでこそDIYが流行りつつありますが、なんか違った方向のものも多く、本来DIYは自分自身でこういう風に塗り替えたりなおしたりして愛着をもってずっと使い続ける、ものを大切にする、ということに通づるものだと思います。

黄色いチェック柄のパッとした壁もとってもキュート。
違う部屋では淡いピンクの大きな花柄が描かれた壁紙に、大きな葉っぱの絵があしらわれたやまぶき色のカーテンが組み合わせられていてこちらも見どころですよ。
◾️「ゆきのひ」ってどんなお話?
このお話は雪がたくさん積もった日に、ピーターが雪で遊んだ一日の新鮮な感動と素朴な喜びを、美しい貼り絵で描いた心に余韻の残る絵本です。

◾️どんなインテリアアイデアを取り入れる?
このお話ではピーターが雪の中で生き生きと遊ぶ様子を貼り絵や色を全面的に押し出して表現しているので、
色やデザインの勉強にもなります。
またピーターが外から帰ってきたところで登場するバスルームではマルチな色彩のモザイクタイルが敷き詰められており、タイル好きにはたまらない光景です。

さらにピーターの子供部屋も見どころで、アイアンベットやベットカバー、きている服とのバランスなど、参考になる絵がたくさんあります。

ご紹介した二冊の絵本は同じ作者によって描かれていますが、絵の雰囲気はそれぞれ違っていますが、カラーを最大限に生かすという部分はどちらにも共通しています。絵本、というと子供のもの、と思ってしまいがちですが、大人になると違った目線でみれるのでそれはまた楽しい時間。お子様といつもと違った世界を一緒に楽しんでみてくださいね

気になった方はこちらから手にとってみてください。ぜひ2冊一緒にどうぞ! 「ピーターのいす」
「ゆきのひ」

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