2019年12月26日

昭和な一軒家を賃貸物件にリノベーション VOL.2

約2ヶ月行ってきた工事もついに終盤を迎え、、、〝昭和住宅をもっと昭和に〟賃貸リノベーションが完成しました。インテリアを少し配して来月また別途ご紹介したいと思いますのでお楽しみに。来年1月から賃借人募集するようですので、もしご興味あればぜひトリムソウへもお問い合わせ下さいね。お問い合わせはこちら

さて前回のVOL.1から続き工事が進んだ模様をご紹介。レトロリノベーションVOL.1の記事はこちら

さて、最終工事は内装工事の仕上げの部分に当たります。
1Fの床は国産材の松の無垢材を使用。松は特に木材の中に空気層が多く、足触りが優しく暖かい。無垢の床はそれだけで断熱効果があります。もともとあった柱などの色あいにとっても馴染みかなり良い雰囲気になりました。襖戸だった収納の扉も板戸に変更しました。
レトロリノベーション
あとは細かい仕上げに。。。まずはキッチンの廻り縁から。
現代の住宅では消えつつある建材。天井と壁の見切りとして使う部材ですが、現代の住宅ではクロスで仕上げる形が主流になっています。壁と天井が同じ素材だと繋がりも出てそれはそれでカッコ良いですが、今回は昭和を色濃く残る住宅で、予算の関係上壁も既存のままであること、またキッチンは既存の吊り戸棚をとっているため一部廻り縁がなかったことから新たに作り直すことに。レトロな空間には太めがしっくり来るため、太めに。長いので2人がかりで取り付けて。。。
retoro-renovation-1
完成!うん、やはり空間がピシッと締まるんですよね、廻りブチがつくと。
みなさんのお家にはありますか?あまり日常では意識しないかも、ですが、いろんな建築を意識して見ると面白いですよ。

 レトロ廻り縁

あとは今回のリノベーションの中でどうしようかなあ、、、と後回しにしてしまったお困りの部分。こういう部分を後回しにすると最後にしわ寄せが来るので先に考えておかなくてはと思いつつ、最後になっちゃうんですよね。。。とほほ。このBEFORE写真にある突然部屋に現れた白いフェンス。なんだと思いますか?この住まい、2年前に耐震診断及び耐震補強工事が施されているんです。これから住まう方にとってはとても安心材料になって良いな、と思うのですが、答えはこのフェンス、その耐震補強時に追加された耐力壁。左右の柱が2Fの床下まで伸びていて、広い開口部を補強しているわけです。が、このビジュアルはないですよね。。。しかもリビング。というわけで悩んだ結果、全体的に和の雰囲気がある建築であること、また全て塞ぐと窓を1枚塞ぐことになり暗くなるため、丸型にくりぬいた下地窓風にして壁を作ることに。バランスを悩む図↓

下地窓風に!
構造上の関係からラワンベニヤで塞いだだけですが、こんな感じで、とっても良い雰囲気になりました!AFTERがこちら。見違えて感無量です。。。
下地窓リノベーション
また工事中お庭を彩っていた紅葉が本当に美しく、この丸窓にとてもしっくりきて、この景色を楽しめるというこのお家の利点をまた一つ見つけることができました。

あとは水回りの完成。
キッチンはこの既存のキッチンのステンレス部を再利用し、リメイク。
見違えましたね。システムキッチンを導入すると安くても30万はかかってしまう。でも30万の価値があるかというとデザインはいまいち、使い勝手も?。だったらリメイクした方が数倍良い。
こちらがBEFORE

キッチンリメイクビフォー
ここのキッチンもステンレス部は相当汚れていたので当初どうしようかなあと思ったけれど、クリーニングでピカピカになりました。AFTERはこちらキッチンリメイク
水栓も配管のみそのままで器具のみ新設変更。首が触れるシャワーホースパーツに変更し、シンクも洗いやすく。水栓には分岐を付けてい付けているので食洗機や浄水器もつけることができますよ!
キッチンリメイク
洗面台はもともとコーナーで使いづらく脱衣所も狭くなっていたため場所を手前に移動。
BEFORE↓洗面改装前AFTERがこちら。壁付けでスッキリ。壁取り付けの補強のため壁にはフローリングの残をうまく活用。照明は上に取り付けた棚から落とし、とっても良い雰囲気になりました。
洗面リノベーション

和室にありがちな引き戸だらけの部屋の引き戸を腰部だけ壁にし、上部は古いガラス戸を取り付けました。廊下と洗面を繋ぐ内窓になるわけですが、ここが空いていることで開放感も生まれ、風通しも光も取り込むことができます。
古建具を内窓にリノベーション
お風呂も完成。浴槽が異常に狭かったため浴槽のみ取り替えました。
その際に既存のタイル壁をはつった部分と床にタイルを新たに貼りました。目地も汚れが目立ちにくいダークグレーにしています。シャワーも変更。レトロタイルお風呂既存の壁タイルに合わせ、白にまとめ、役物タイルの鉄板 〝竹割り〟を使用。竹を割った形状のことからこう呼ばれてますが、古い建築ではかなり見かけますが今はこの形状を作っているタイル工場も少なく希少。見切りや、コーナーに使います。↓こんな使い方も良いですよね〜。

竹割りタイル
レトロ感満載で個人的にとても気に入っているタイルの仕上がりになり、ニヤニヤしてしまいました。が、タイルのお風呂は寒いのでそれを解決するために浴室乾燥暖房器を設置!
脱衣所も一緒に温められる給湯器と連動しているハイパワー式!もちろん洗濯も乾かせます。見た目は昭和でも住みやすくするために設備は導入し、水回りも全て綺麗になっているので、女性も安心なのではないでしょうか。BSアンテナも設置してあり、BSもすぐ楽しめるというなんとも贅沢な環境。

レトロなお家ですが設備はバージョンアップしており、住みやすさには現代との融合が大切。次回インテリアをディスプレイし、照明も付け住まいが想像できる写真をアップしますので、お楽しみに。

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