自然素材についていろいろお伝えしてきましたが、今回は今の暮らしへ落とし込んで考えていきたいと思います。
まず、家具や空間のデザインを考える時、自分の「今」の好み、で考える方がほとんどだと思います。
確かに服などの買い替えが簡単なものなら「今」が最適かもしれません。しかし、家具などを含めたお家のデザインはそう簡単には変えることができません。
一度作れば数年・十数年は変えない方が普通でしょう。そう考えるとと、本当に「今」だけの好みで決めてしまっていい???
好みや嗜好は数年・十数年の内に変化していきますよね。
その変化を考えれば、「今」よりも「ずっと」使い続け愛着の湧く素材とデザインを考えることが一番大事なのでは?
と私たちは考えています。洋服に流行があるように、内装やデザインにも流行りがあるのも事実。
「この感じってあの頃流行っていたよね。。。」と何年か後に感じてしまわないようにしたいですよね。
そこで今回は、自然素材がなぜ「ずっと」愛せるデザインにも必須になってくるのかお話したいと思います。
◾️自然素材は時間が経つごとに愛着が湧く
無垢の木や漆喰といった天然素材が昨今見直されています。当店の内装工事も基本天然素材を中心に行っています。
なぜなら人工的に作られた素材にはない表情や奥行き。また年月を追うほど色や表情に深みがでます。
もちろん自然素材なので割れや歪みなどでてきますが、それも味。少々の傷も簡単にメンテナンスやペイントもできますし、
その傷さえあのときこんなことがあってこの傷ついたよね。。。なんて思い出になったりします。
色や素材選びも個々のこのみや予算によって選ぶことができるのも嬉しい。
◾️日本の風土にあった天然素材
日本の住宅は自然とは切っても切れない縁があります。四季がはっきりしており、湿度が高い。
それゆえに湿気に強く虫がつきにくい国産木材や吸湿効果のある漆喰は理にかなっているといえます。
季節の変化から「侘び寂び」を生み出した日本人の感性は、今でも変わらず受け継がれています。
お寺や神社、古民家などが誰もが惹かれる所以もここからきているのではないかなあ、と思います。
また天然の木材や漆喰の壁には、見た目には見えない小さな空洞がたくさんあります。
この空洞が空気を含むことで温まり、「温かさ」、「吸湿効果」も期待できます。
空洞があることでクッションの役割も果たしてしなやかな強さも備わり、床材に無垢材を使えば木の「温かさ」を体感できるでしょう。
そして天然の木材は木の匂いも持つので、リラックス効果もあります(木の匂いがリラックス効果を持つことは様々な実験で証明されています)。
つまり、あかちゃんにもとても優しい素材といえますよね。
そしてトリムソウの大好きなタイルも忘れてはなりません!(笑)
タイルは焼き物ですから、こちらも自然素材の一員です。タイルの耐熱、耐水効果はご存知のとおりですし、色も焼いているので強度があり、色あせたり、剥がれたりすることも少なく
劣化しない素晴らしい素材なのです。
なんといっても自分の年齢とともに時間がたつほど年月ならではの変化を楽しめる自然素材。
自覚がなくとも背景には自然を愛でる日本の文化があり、温かさや柔らかさ、そして匂いといった自然の力は私たちの五感に作用して、「愛着が湧いていく」なのだと思います。
愛着の湧く素材で作ったデザインは、これから「ずっと」愛し、育てていけるものとなることでしょう。
つづく。。。次回のブログもお楽しみに。
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