2017年1月13日

今だからこそ自然素材を見直そう!「大量生産」に踊らされないように・・・

突然ですが、お家やさまざまな建築が何の材料で作られているか考えたことありますか?
歴史的な建造物に使われている建材は例外なく自然素材です。
「清水の舞台」として有名な清水寺の本堂は、ケヤキでできた18本の柱に、ヒノキの「貫」と呼ばれる厚板を410枚並べて作られています。
この有名な舞台は驚くべきことに、釘が一本も使われていません。
懸造(かけづくり)という格子状に組まれた木材同士が支え合い、衝撃を分散する構造を採用しており、釘がなくとも高い強度を誇っています。
雨などの外部環境に晒されているので定期的な補修はあるものの、それでも当時の景観を保ったまま約400年もの年月を超えてきているというのは驚くべきことでしょう。
私のこよやく愛する明治村の建築物もしかり。もともとの建築をばらし、移築した建築物ばかりで当時の建築を見事に蘇らせています。
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現代建築では数十年で立て替えててしまうのと比べると、技術の発展には逆行しているような気がします。なぜ、このようなことが起きるのでしょうか。
その背景は、高度経済成長における悲しき負の遺産「大量生産」なのです。詳しくお話ししましょう。
◾️需要に追い付かなくなった自然素材
自然素材の生産スピードは高くないと言わざるを得ません。
人工的に生み出すことができないため、生産を自由にコントロールすることができないためです。
それでも昔は問題ありませんでした。物の需要は緩やかで、大量に作る必要はなかったからです。
だからこそ一つ一つのクオリティは非常に高く、数十年・数百年経った今でも残り、愛されるものも残っています。
しかし、高度経済成長によって国の経済力が高まり、人々の需要が爆発的に増えました。
経済の発展のためには、需要が増えれば供給を増やさなくてはいけません。
しかし、前述の通り自然素材は大量に生産できないため需要に追い付くことができず、供給を間に合わせるために人工的に作ったものを大量生産し、使うことになったのです。
企業としてもコストの低い材料を仕入れなくては競争に勝てなくなるため、自然素材はどんどん使われなくなってしまったのです。
この結果が、技術の驚異的な発展にも関わらず建造物の強度が低下し、数十年での建て直しをが当たり前という考えを生んでしまったわけです。
しかし、現代では必要なものは行き渡り、安く大量に手に入れる必要がなくなりました。
年収が700万を境に増えても幸福度が上がらないというデータも、大量の物の所有が幸福に結びつかない証拠でしょう。
物が溢れた現代では所有の「量」ではなく、一つのものにどれだけの「想い」が込められるかによって幸福度が決まります。
時代に合わない大量生産に踊らされないでください。
物が溢れて欲しいものが生まれない今だからこそ、使い捨てではない長く使え数百年・数千年前から愛される自然素材を見直す時が来たのかな、と感じます。
ひとつひとつ作られたモノや家たちは、つくられる工程をみるもの楽しいものです。
そしてひとつひとつのいろんな人たちの手をかけ愛情をかけられつくられたものは大切にしたい、そんな当たりだけど大事な気持ちも育んでくれると思います。
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