ヴィンテージ家具で家具の歴史を勉強してみる。

ヴィンテージ家具についていろいろ話してきましたが。。。今回は「ヴィンテージ」と言われるまでの歴史に着目。
それぞれの国で発展してきたデザインや、海外のデザインや技術にインスピレーションを受けて発展したデザインもあって時代によって
その様式・雰囲気は全く違います。
今回はそんなヴィンテージ家具の歴史の中での大きな転換期を見ていきたいと思います。

◾️国家盛隆で変わる装飾様式
ここまで遡るとアンティーク家具になりますが、元々家具の装飾は国家の権力を反映するためにありました。
4世紀末~15世紀に存在した東ローマ帝国の装飾様式の「ビザンチン様式」や、12世紀前半にフランスのパリで生まれ、
12世紀後半~15世紀に西ヨーロッパで広まった装飾様式の「ゴシック様式」などはその典型となります。
この辺りの装飾は権力の強さを示すものなので煌びやかで、とても派手なデザインばかり。いわゆる宮殿などにあったような家具です。
人の目を引くためのデザインが施されているので、誰もがうらやむほどに豪華な家具となったわけです。

◾️アメリカの軍事技術を応用!1940年代で生まれた「曲線」。家具の黄金期、ミッドセンチュリー
1945年の第二次世界大戦後、自国が戦場にならずに戦勝国となったアメリカは世界経済の半分を占める程に発展し、技術力は群を抜いていました。
そんなアメリカの軍需産業で生まれたプライウッド(成型積層合板)やFRP(ガラス繊維強化プラスチック)などの新しい技術が広まり、
デザイナーたちが家具などに応用していったのです。
特にプライウッドが可能にした「曲線」は家具デザインの歴史を大きく変えることとなります。
プライウッドの代表作といえばコチラ。かの有名なチャールズ&レイイームズのチェアLCWやラウンジチェア。

日本だと天童木工のバタフライスツールもこの技術を使った代表作といえます。

FRP製の家具の代表といえば、チャールズ&レイイームズのシェルチェアたちですよね。
豊富なカラーを作れるようになったものこの素材ならでは。
現代のコピー品とは全く違う繊維質の表情のみえる素材感と色合いは独特ですよね。
脚の形状や材質が選べるといのも魅力のひとつですよね

今までデザイナーたちは技術の問題で「直線」だけで自分たちのデザインを実現する必要がありましたが、この技術によって自由に「曲線」を表現することができ、
デザイナーたちにとっては「自由に」デザインが表現ができるようになった時代と言えます。

◾️ヴィンテージ家具の最前線、北欧デザインも重視する「曲線美」
曲線が表現できるようになってからインテリアの最前線を走る北欧デザインも、「曲線」を使った美しいフォルムが特徴です。
現代でも人気を博し続ける北欧デザインの原点は、実はデザインとは全く関係ない軍事産業から生まれた技術の応用だというのは驚きですね。
ただ、「板を曲げられる」というだけで、歴史が転換するとは作った本人も思っていなかったでしょう。
こうして歴史を辿っていくと意外なところに転換期があって本当に興味深いです。
歴史を知らなくてもインテリアを楽しむことはできます。
けれど、歴史に思いを馳せながらヴィンテージ家具を選ぶことで「見た目」の深みだけでなく、家具の持つ「歴史」という時間を超えた深みも感じるのも楽しい。
家具にも、歴史あり。学校の授業では習わないヴィンテージ家具の紡いできた歴史。次回ブログにもまだまだ続きます!

※画像は一部ピンタレストより引用させていただきました

Top